彼岸花(曼珠沙華)
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やっと秋の気配がするようになってきました。
今年は本当に夏が長くて、暑かったですね。
通りすがりに、道端に咲く彼岸花を見つけました。
彼岸花は、お墓にもよく植えられています。
土葬の時代、モグラやネズミからお墓を守るため、根(球根)に毒のある彼岸花が植えられたそうです。
子供の頃、彼岸花には毒があるから触ってはいけないと教えられて以来、墓地や河原でみかけるこの花に少し気味の悪さも感じはするものの、
とても美しいフォルムに、群生しているとつい近寄って見てしまいます。
昭和初期の前衛いけばなの代表作家のひとり、中川幸夫の作品に、彼岸花を使ったものがありました。
彼の作品は写真でしか見たことはありませんが、美しさと裏腹に忌み嫌われるこの花が、なんともその世界観にとてもマッチして印象的だったように思います。
近くには、白いものもありました。
彼岸花の赤は原種なのに対し、白は黄色と赤の交配種だそうです。
赤に比べて白は繁殖力が弱いらしく、九州では自生しているそうですが、滅多には見られないようです。
レアな花が見られると、何かいい事あるような気がします。