花袋の使い方
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当店オリジナル、Flower Carry Bag発売しました。
立体を平面で包む、着物からの着想。
振袖フォルムや襟元合わせ、腰紐ならぬ(コーリン)ベルトやクビレさせない美など、着物しぐさをコンセプトにしています。
お花を楽しむ当事者として、一番使いやすいかたちにこだわりました。
1,見た目へのこだわり
フラワーバッグの安価なものは、汚れの目立たない黒い色ばかり。手軽ではあるものの選択肢はありません。
フラワーショップがプロデュースしている製品は、ファッション性は高いものの、ブーケサイズで丈の短いものがほとんど。お花をかわいく見せて運ぶよう考えられているので、花材にとってはちょっと厳しめかもしれません。
華道目線で作られているものは、バケツがはいる本格的で機能的なものは多いのですが、そのお道具感がファッションに馴染みにくく、やや抵抗を感じていました。
正直、自分がお花のお稽古に通い始めて、花材の運搬用に華道用の花袋を選びませんでした。ずっと使っていたのはDALTONのフラワーバッグ。素材もワックスコットンのガーデニング用品で、完全に見た目チョイスです。丈も短く、使いやすいとは決して言えないのですが、それよりファッション性を優先、最低限持ち運びができればよしとし、使い勝手をミニマルに位置づけていました。
そんな中で、ザ・花袋ではなく、もっとカジュアルに持ててどんなコーデにも馴染みやすく、ちゃんと花材を守って使えるバッグ、ないなら作ろう!と思い、今回のフラワーバッグをデザインしました。
2,割り切りと使い勝手
あれもできてこれもできて、そういうアイテムにはお得感を感じてしまいます。ただ、「それ必要な機能だった?」と感じる場面はいろんな製品にあると思います。
まずひとつは持ち方。持ち手の長さが調整できたり、斜め掛けや背負えたりなど、いろいろできる機能は必要ないと考えました。手提げとショルダー。トートバッグのような持ち方ができれば、それでよしだと思います。
使い勝手については、手軽に包めて、ちょっとした作業シートとしても使えること。バッグの機能に、お花を持ち帰った後の「いける」ところまでカバーができるよう、フラワーバッグが開くようにデザインしています。
また、お花を持って帰ると、すぐいける場合を除いてまずお水につけます。本来ならば、丁寧に花材をほどいてお水につけたいのが理想ですが、実際そうもいかないのが現実。
いくらずぼらでも持ち歩いた花材がこれ以上痛むのは防ぎたいので、なるべく早くお水につけたいを叶えるため、足元だけ開いてバッグのまま水につけられるよう、反対側からもファスナーが開くようにデザインしました。
さっと開いて作業をして、ゴミを捨てる際もファスナーを閉めて上下逆にしてゴミ箱に。お家でかさばる新聞紙ゴミも出ないのが時短のポイントです。
あれこれ手間が少なければ、もっと早めにお花を飾る気にもなると思います。お花は好きだけど、ちょっとめんどくさい。口に出せない本音は、道具で解決しようと考えました。
3,持ち運びのしやすさ
フラワーバッグ自体を持ち運ぶ際は、くるっと丸めて一緒にお付けしているバンドで留めてコンパクトにできます。お出かけはできるだけ荷物をコンパクトにしたいので、重くてかさばることのないよう、軽い素材を使用しています。
フラワーバッグ(花袋)の使い方
お片付けの時短も叶います。
花材を置いてバンドで留めて、ファスナー閉めたら準備OKです。
ずぼらさん特に必見、そのままお水へ
お家でお花をいける時は、開いてそのままどうぞ
きちんと畳む、それも必要なしです。
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ご精読ありがとうございました。
おすすめの自信作です、ぜひ使ってみてください。
母の日やお友達へのプレゼントにもどうぞ。